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165億円の資産を築いた社長の愛読書 ⑧不動産投資は、なぜいつも強いのか、その三

「165億円の資産を築いた社長の愛読書」の解説は、今回が最後です。最後は、「不動産投資は、なぜいつも強いのか」の三回目です。不動産に投資する勇気について説明されています。

借金の「ここまで安全」の境界線
もちろん、不動産業といえども大をなすためには経営能力を問われることは言うまでもないが、ほかの業種に比べると、天のとき、地の利という点で、遥かに恵まれている。ほかの業種では同業者との競争に耐え、ちゃんと収益をあげて行けるためには並々ならぬ努力が必要だったが、不動産業は土地を見る目さえあり、資金繰りにショートをきたさないだけのやりくりができれば、成功できるのだから、「運が七分で実力三分」と見てもそんなに間違ってはいない。

しかし、だからといって、誰でも不動産に手を出したら成功できるということではない。70%は運に恵まれたとしても、さしあたり莫大な借金を背負い込むことに対して、かなりの勇気とゆるぎない自信がなければ、とてもやれないことである。それこそ一歩間違えば、金ぐりがつかなくなる。

したがって比較的安全な不動産投資にお金を投ずる場合でも、正確な判断と賭けに勝つための勇気が必要なことに変わりない。その為には、この土地にこれだけのお金を投じても大丈夫か、という判断も必要だし、一体、不動産に投資する場合、どの程度までの借金なら安心なのか、という境界線の設定も必要であろう。

だいたい、土地というものは高い高いと思いながら、何かの都合で無理をして買うことになり、気がついてみたら、あの時は高かったが、今になって見ると、よく手に入れたものだなあと自分で感心することが多い。はじめから安いと考えて土地を買う人など滅多にいないのである。

一番成功したのは、利益が上がっている只中に、借金をして不動産投資に集中した連中であり、本業の方は頂上をきわめてすでに衰退期に入っているが、都心部のあちこちに土地を買い漁り、ビルを建てたおかげで、不動産が残り、その時価ではじいてみると、かなりのものになっている。だから、本業の盛業中に借金をして不動産投資をするのは、いつの時代でも成功の確率の高い多角化の方法ということができよう。

165億円の資産を築いた社長の愛読書は、如何でしたでしょうか?この社長は、まさに今回のコラムの最後の段の「一番成功したのは、利益が上がっている只中に、借金をして不動産投資に集中した連中」なのです。

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