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ビジョナリー・カンパニー2 ③最初に人を選び、次に方向を決める

「最初に人を選び、次に方向を決める」という考え方は、『ビジョナリー・カンパニー2』の中でも特に重要な原則であり、経営者にとって戦略よりも先にが最優先であることを説いています。

1,この考え方の核心:

「どこへ行くか」よりも、
「誰と行くか」が成功を決める。

2,「バスに乗せる」という喩(たとえ、比喩)の意味

ジム・コリンズは会社を「バス」にたとえて、以下のように説明しています:

メタファーの要素 意味
バス 会社・組織
バスに乗せる 適切な人材を採用・配置する
間違った人を降ろす 組織文化に合わない人を排除する
座席を決める 適切な人を「正しいポジション」に置く
行き先(方向)を決める ビジョン・戦略を定める

3,なぜ「人」が先なのか?

  • 変化に強い組織になる
  • 市場や環境は常に変わる。
  • 「正しい人」がいれば、方向転換や危機にも柔軟に対応できる。
  • 戦略の実行力が上がる
  • どんなに優れた戦略も、それを動かす人が不適切なら成果は出ない。
  • 正しい人は、管理されなくても、自律的に動ける。
  • 価値観・文化の保持が容易になる
  • 「能力」よりも「価値観の共有」が組織文化を形づくる。
  • 価値観がズレた人がいると、企業文化が壊れる。

4,どうやって「正しい人」を見極めるか?

観点 質問例
価値観の一致 うちの理念に共感しているか?口先だけでなく行動で表れているか?
自律性 指示がなくても動けるか?問題解決の姿勢があるか?
チーム適性 他人を尊重し、周囲と協調できるか?信頼を得られる人物か?
将来性 長期的に組織に貢献する意志があるか?成長志向があるか?

5,適切な人がいない場合は?

「正しい人がいないまま戦略を決めることはリスク」です。
仮に、どれほど優れたビジョンや計画があっても、「間違った人」が実行すれば、組織は迷走するか、止まってしまう

6,経営者としての行動指針

行動 意図
採用時、「能力」より「価値観の一致」を優先する 組織文化の破壊を防ぐ
初期の段階で合わない人を見極め、潔く手を打つ 後回しにすると問題は大きくなる
異動や配置転換で「座席の最適化」を常に見直す 人材のポテンシャルを最大化
方向性(戦略)よりも、まず「誰と進むか」を決める 戦略は後からでも変えられる

如何でしたでしょうか?ビジョナリー・カンパニー2では、「Good(良い)」な企業から「Great(偉大)」な企業になるための指針を示してくれています。一般的には、企業の経営戦略に合致した人材を採用しようとしそうですが、それでは、「Great」になれないと言っているのですね。納得感があります。

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